ドコモ口座の不正預金引き出し問題が世間を賑わせていますね。
14日時点でドコモ口座の被害件数120件、被害総額は計2542万円(9月14日正午時点)と公表しました。
ネット上では、犯人特定に関しての意見が飛び交っているので一部ご紹介します↓
(ドコモ口座は)docomoが通信会社だから、通信履歴みたいなもので犯人特定できないの?
出典:Twitter
ドコモ口座からの犯人なんて簡単に特定出来そうだけど。
出典:Twitter
では、犯人は一体誰で何者なのでしょうか?
そして、犯人が今だに特定できない理由はなぜなのでしょうか?
この記事では「ドコモ口座事件の犯人は誰?何者か特定できない理由は?手口についても解説!」ということで情報をまとめてみました。
ドコモ口座事件の犯人は誰?ネットの推測
ドコモ口座事件の犯人はどこの誰なのでしょうか?
ニュースでも報道されているように、まだドコモ口座事件の犯人は捕まっていません。
しかし、ネット上では様々な推測が建てられていますので、手始めにそちらをご紹介したいと思います。
ドコモ口座、誰にでも可能性があるのが新型コロナっぽい。
そして悪いのは犯人(ウィルス)であってみんな被害者、てところまで被る。— 麻亜。✨愛情部(月22:50Eテレ) (@ma_nanatans) September 10, 2020
ドコモ口座ハッキング事件の犯人が誰か知らんけど、中国とかが本気出したらもっととんでもない事が起きるんやろね。
で、結果、前澤友作残高0事件おきたりして。— そばラーメンそして肉うどん (@sobaramenpaku) September 10, 2020
ドコモ口座、犯人追跡は簡単そうなんだけど、どうする気なんだろう?
犯罪組織ならロンダリング大変そう。
身近な人が犯人って可能性多そう
— れい(ねこみみ記者) (@rei_software) September 9, 2020
ネット上では、組織ではなく個人の可能性もあると推測が立てられているようです。
ドコモ口座の開設は、フリーメールアドレス、対象銀行の口座番号、名義、暗証番号の4点で本人確認ができます。
また、以下でも述べますが、『Tor』という通信技術を使うことで匿名で行動できるのです。
そのため、今回のドコモ口座事件の犯人は個人でも可能と見立てられているようですね。
ドコモ口座事件の犯人が何者か特定できない理由はTor?
ドコモ口座事件の犯人は、いまだに何者か特定されておらず捕まっていません。
では、なぜこれだけ通信網が発達している状況で、サービス提供側が犯人を特定できないのでしょうか?
それには理由があります。
犯人を特定できない理由に、『Tor』という通信技術が原因になっています。
Tor(トーア:The Onion Router)とは、TCP/IPにおける接続経路の匿名化を実現するための規格です。
簡単に言ってしまうと、『匿名通信』のことです。
通常、インターネット上で口座開設をする場合、TCP/IPという通信規格が使われます。
TCP/IPとは、ネット通信における決まり事のようなもので、その通信プロトコルの中で『IPアドレス』が振り当てられます。
※このIPアドレスが、犯人特定の手がかりのひとつとなります。
しかし、Torというネットワークを利用すると、『匿名通信』となるため、使用者の情報(パソコン情報)が隠されてしまうのです。
今回のドコモ口座事件は、そのTorというネットワークを使用して口座開設ができる仕様になっていたため、犯人がわからず特定できないようです。
これが、今回ドコモ口座事件で犯人が特定できない理由です。
torで接続情報隠して被害者名義での口座開設って、犯人特定するのほぼ不可能だぞ
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ドコモ口座の話、口座情報の繋ぎ合わせがガバだったとしても金の流れ自体は明確に記録されるので、犯人の特定は簡単なのでは?という感じなのだが、この「ドコモ口座」、いわゆる銀行口座ではなく、匿名で誰でも作れるネット口座ってマジ…?それはヤバい
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これ犯人探し無理だなー。IP追ってもどうせ海外か色々跨いでるかだし特定は無理だと思う。ドコモさんこれはやってしまいましたねぇ。
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まとめ
ネット上でも、Torネットワークを使用した状態で口座開設のWebページにアクセスできる仕様になっていることが問題であることが示唆されています。
先日、同様の事件にWebサービス『note』の設計に、IPアドレスが埋め込まれる設計になっていた事件がありましたね。
通常、Webサービスの設計時には、ネットワーク管理者がこのようなことがないように設計し、テストをする必要があります。
もしかしたら、Torネットワーク上で口座開設ができないようにする設計がされていなかったのかもしれません。